日々企業が大量のデータを作成している昨今では、そのデータを理解することはこれまで以上に重要です。工場の現場から会議室まであらゆる場所で、データは適切な意思決定を下し、正しい行動方針を選択する上で重要な役割を果たします。データを理解することで、生産のスピードアップを図ることができ経過に伴うマシンの摩耗や裂傷の軽減に役立ちます。
ダッシュボードを作るデータの見える化ツールを利用することで、無関係な論点を取り除き、その代わりに適切な意思決定を下すことができます。そして、必要となる特定の情報に焦点を当てることで、大量のデータセットを理解することにも役立ちます。しかしながら、単にできる限り多くの可視化とデータストリームを追加するのでは、有害無益になる可能性があります。そのため、アナリティクスダッシュボードを作成する際は、慎重に手を付ける必要があります。ここでは、ダッシュボードの作成に取り掛かる前に、次の5つの要素を考えてみます。
画面のスペースを賢く使う
ダッシュボードは、必要な情報をできるだけ速く、簡単に提供するときに最も効果を発揮します。製造や生産といった領域では、追跡するべきいくつかの可動部分があるため、適切な情報が最上位に配置されるべきです。これには、組織のさまざまな部門が独自の分析ニーズを示すことも覚えておきましょう。
COO(最高執行責任者)は、より広範囲の意思決定を下すために、業務と費用の俯瞰図を見る必要があるかもしれません。その反対に、工場は、設備状態や生産レベル、効率評価基準などの事柄に集中します。ダッシュボードの作成は、限られたスペースを理解し、そして、最大のインパクトを出すために最適に分割する方法を用いることから始まります。
重要なデータに焦点を当てる
組織は、日々何百万ものデータポイントを作成します。たとえば、工場現場のオペレーションでは、生産レベル、効率、コスト、マシンの状態に関するデータが生成されます。それでも、企業が生成するすべてのデータポイントがすべてのタスクに関連するわけではありません。したがって、適切な可視化を選択する前に、答えが必要な問いについて考えることが重要です。
ダッシュボードの中で俯瞰図が置かれる場所ですが、詳細を評価するためにドリルダウン分析も使用しましょう。このように可視化の方法を分離することで、データをすばやく理解するのが容易になり、画面上の混乱を減らすことができます。例えば、倉庫データは生産現場には関係ないかもしれませんが、最も効率的な保管場所を明らかにするのに役立つ可能性があるからです。
リアルタイムデータを優先する
履歴データには価値があり、利用するために保管し整理しておく必要があります。しかしながら、新しいデータが常に生成されており、それを無視すると不利益なことが生じます。そのため、重要な業務を行っているときは、最新のデータに基づいて意思決定をすることが重要です。そうです。ダッシュボードではリアルタイムデータに重きを置くべきです。
ゲージのような設計要素を使用することで、あなたの業務と評価基準が現在どこに位置するかをすばやく把握し、履歴データを後で見返すことができます。さらに、パフォーマンス評価基準と履歴データの組み合わせから仕掛けることで、組織を迅速に改善することに役立ちます。
5秒ルールを覚えておく
ダッシュボードの主要な目的は、最も頻出するビジネス上の問いに対して迅速な答えを提供することです。多すぎる情報や無関係なデータがあるダッシュボードを作成すると、その目的達成がより困難になります。判断をするための画面は、5秒以内に理解するのにできるようにするべきです。実現するためには、主に2つの要因があります。
「適切なデータを使用すること」と、「混乱を取り除くこと」です。
デザインは、量よりも質を優先すべきで、業務を理解するのに必要のない要素は取り除いてください。重要ではあるもののすぐには関連性のない情報は、それを格納する階層にし、必要な時に開くようにしてください。まずは、業務に不可欠なデータや高度な判断を求めるためのチャートを作ることに集中してください。
適切な可視化を選択する
可視化は、ダッシュボードの中心的な部分です。しかしながら、可視化は伝えたい情報の中で意味をなす場合にのみ有効です。キーとなるのは、データから効果的な可視化を見つけることです。他に方法はありません。ダッシュボードを作成する際によくある問題は、気に入る可視化を見つけることと、データを特定の願望にあわせることです。
代わりに、データから仕掛かり、それぞれの可視化をどのようにすればより良く強化できるかを検討してください。たとえば、KPIは棒グラフや折れ線グラフを用いる代わりに、目標達成にどのくらい近づいているかを示すゲージを使用して追跡することができます。できるだけ速く、はっきりとアイディアが伝わる方法を考え、その価値を台無しにしないようにしてください。
適切なダッシュボードはあなたの業務を整理し、あなたが置かれている状況をすばやく確認できるようにします。最良のダッシュボードを作成するには、適切なデータを最前部に持っていく方法を考え、最も分かりやすい方法で表示する必要があります。適切な分析と可視化の開発に集中することで、ダッシュボードはリアルタイムで価値と洞察を提供し、継続的に業務を改善し、強化することができます。
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本記事は、Sisense社の許諾のもと弊社独自で記事化しました。
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