考え抜かれたデータビジュアライゼーションは、現状の状況と傾向をいち早く把握することができます。昨今のセルフサービスBIツールは、表現豊かなチャートなどが用意され、利用者の表現力を豊かにします。特に、スロープチャート、カレンダーヒートマップ、マリメッコチャートなどあまりなじみがないチャート表現が追加されたことにより、多くの表現手法が容易に利用できるようになりました。
便利かつ表現を豊かにするチャートも利用方法が間違えると、意味をなさないものになります。今回、注目されている3つのチャートにフォーカスをして、その使い方を考えていきます。
スロープチャート
多くの方が棒グラフを使用して各項目のランク付けをしたことがあるかもしれません。
スロープチャートとは、異なる項目について、定量値が2つの時点でどのように変化したかを示す、簡略化された折れ線グラフです。ランク付けの勾配図を例にすると時間の経過とともに順位がどのように変化したのかを示すことになります。相対的な順位が2つの時点にわたって表示されるので、傾きの等級を比較し、カテゴリ間で変化率がどのように異なるかを簡単に確認できます。
スロープチャートは、売上、コスト、または利益の変化を視覚化するのに便利です。何が上がり、何が下がったのか、それがどれくらいのスピードで起こったのかをシンプルに示すからです。
カレンダーヒートマップ
時間の経過に伴う変化を可視化したいと思ったことありませんか?この思いを解決するのが、カレンダーヒートマップです。これは、データセットが月や年といった長い期間にわたってどのように変化しているかを可視化します。また、チャート内にある個々のヒートマップは、複数の変数にまたがる変動を色に強弱で表現します。カレンダーヒートマップは、カレンダーにヒートマップが重ねられおり、カラーグラデーションが時間経過による相対的な値の変化として表示します。
カレンダーヒートマップを用いることで、数量が曜日によってどのように変化するか、または時間経過とともにどのように推移するかを視覚化することが可能となります。そのため、小売店の購買傾向やネットワーク状況などに利用すると便利です。
マリメッコチャート
一般的に、全体の比率を可視化するさいに最も使われているのが円グラフです。全体に対する部分の関係を示すことができます。今回紹介するマリメッコチャートは、構成比率とボリューム量を同時に表現できる100% 積み上げグラフです。マリメッコチャートを使うと、全体の量と内訳を視覚的に捉えることができます。マリメッコチャートの次元軸はグループを示し,尺度軸は各カテゴリ項目のパーセンテージ値を示し、値はグループ・サイズによって示されます。このマリメッコチャートは、財務、販売、マーケティングの分析でよく利用されています。
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