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QlikとTalendを活用したデータ統合・品質が向上するシナリオ7選

公開日 2023年9月13日    最終更新日 2023年9月13日

Qlik社はTalendの買収が完了することで、データへのアクセス、変換、分析、アクションを一元的に提供できる新たなエンドツーエンドのプラットフォームが提供できるようになりました。

データ統合やデータ品質に関するシナリオは市場に数え切れないほどありますが、今回、その数あるシナリオのうち、規模、業種、地域を問わず、ほとんどの企業で日常的に使用できる Qlik と Talend の強みを効果的に使ったデータ統合・品質の向上7つのシナリオを紹介します。

データ統合・品質が向上するシナリオ7選

データベース間の同期

データベース間の同期は、QlikとTalendにとって主要なユースケース(使用事例)です。この機能を組み合わせることで、データベース間で柔軟な対応が可能になります。
例えば、基本的なデータロード、リアルタイムのレプリケーション、マイクロバッチ更新などの用途にも利用できます。
次のような問題に対して、解決するために使用されています

レポートや分析用のリアルタイムデータ複製:データを別のデータベースやデータウェアハウスにレプリケート(複製)することで、プライマリ・データベースのパフォーマンスに影響を与えることなく、最新のデータを効率的に照会し分析することが可能となります。
データ統合のリアルタイム化: データベース間でデータをレプリケートすることで、組織全体の異なるシステムやアプリケーション間のデータを統合することが可能となります。そのため、データの一貫性と最新性を確保できます。
レガシーデータの近代化: レガシーデータを新しいデータストアにオフロードすることで、OLAPコストを削減し、クエリパフォーマンスを向上させます。
クラウドデータの複製: 新しい機械学習・AI構想のために、オンプレミスのデータソースとクラウド・データベース間でデータを複製する。

データウェアハウスの近代化

2つ目のユースケースは、クラウドデータウェアハウスに対して、設計、デプロイ、運用を自動化するデータウェアハウスの近代化です。データウェアハウスの自動化を導入することで、新しいデータウェアハウスの稼働までの時間を短縮し、さらにデータ品質を向上しながら、人の手による運用コストを削減します。
Qlik社のシークレットソースはインテリジェントなデータパイプラインです。変換に必要なSQLを自動的に生成し、データウェアハウスにプッシュし実行することで、企業がデータウェアハウスの取り組みをより効率的に拡張します。

データレイクの自動化

データ統合市場において、データレイクほど近年大きな変化を遂げた分野はありません。データレイクの実装にはさまざまなアプローチがありますが、Qlik社の製品ポートフォリオを組み合わせることで、どのようなアーキテクチャにも対応することができます。Qlik社のデータレイク自動化ソリューションにより、企業データの移動、変換、データガバナンスポリシーの実施を支援し、データレイクがHadoop、クラウドオブジェクトストア、Databricksのいずれに基づいているかにかかわらず、データ分析、機械学習、AIイニシアティブのためのデータレイクの構築を実現します。

データベースからストリームへ/ストリームからデータベースへ

Apache KafkaやAmazon Kinesis等のストリーミング・インフラとデータベースを統合することで、企業はダイナミックなデータから新たなインサイトを得て、変化するビジネス状況に迅速に判断することができるようになります。例えば、ある企業がデータベースを使用して、名前、住所、購入履歴などの顧客データを保存していた場合、Kafkaのストリーミング・インフラを使用して、リアルタイムで生成される購買データを処理し、クレジットカードの不正使用などの悪質な行動を浮き彫りにすることができます。Qlik社のソリューションは、データベース・トランザクションをストリーム・インフラと同期させ、それをデータソースとして、あらゆる形式のあらゆる宛先にルーティングすることができます。

データ品質とガバナンスの確保

正確なデータを使うことは、組織の卓越性を推進するあらゆるイニシアチブを成功に導く活力源となります。そのためデータの品質は、あらゆるビジネスプロセスにとって極めて重要といえます。

データ分析: 正確なデータ分析には、良質なデータが不可欠です。
顧客管理: 正確なデータを使うことで、企業が顧客ニーズをいち早く理解し、優れた顧客サービスを提供するのに役立ちます。
リスク管理: 高品質なデータは、企業がリスクを特定し、リスクを軽減するための適切な行動をとるのに役立ちます。
マーケティング: 正確なデータにより、効果的なマーケティング活動をする上でターゲットを絞るのに役立ちます。
財務報告: 正確なデータを使うことで、正確かつクリーンな財務報告を作成するのに役立ちます。

APIサービスとワークフロー

APIは、企業が使用するアプリケーションのデータや機能を外部のサードパーティ開発者、ビジネスパートナー、社内他部門に安全に公開し、コラボレーションを促進してイノベーションを推進するための仲介レイヤといえます。Qlik社とTalendのポートフォリオでは、以下のようなシナリオのために独自のAPIを作成し、利用することができます。

企業間コラボレーションの促進: クラウドファースト戦略の一環として組織的なAPIを作成することで、両社間でのデータを活用により新たなイノベーションをもたらす
イノベーションの実現: APIを通じて既存のデータを活用した新しいアプリケーションを構築することができる
アクセスの制御: 複数の関係者間でのデータ交換を制御するAPIを公開する。
新しいアーキテクチャの採用: データメッシュの一部として「データコントラクト」を作成する
自動化の実現: 注文処理、在庫管理、カスタマーサポートなどのビジネスプロセスを自動化する
効率性の向上: CRM、ERP、eコマース・プラットフォームなどの異なるシステムのデータを統合する
逆ETLの導入:データウェアハウスから業務システムへのKPIの書き戻しが可能

データ媒体変換の運用

最後のカテゴリーは、データ媒体変換の運用です。これは生データを電子データへ交換や、データサイエンス、アナリティクスなどで使用できるデータ形式に変換するためプロセスを指します。通常、データ媒体変換はデータウェアハウスやレイクの外部で行われ、最終的なファイルはオブジェクトストアに保存されます。たとえば、トランザクションレコードをHL7ファイルに変換したり、CSVファイルをApache Parquetに変換したり、集計データソースをEDIで利用可能な形式に変換したりします。Qlik社のソリューションは、多くの一般的な変換に特化した機能を備えており、特定の業界フォーマットのデータ交換問題を迅速に解決するのに役立ちます。

以上にように、Qlik社のソリューションは事実上どのようなデータソース、ターゲット、アーキテクチャ、方法論に対してもオープンであり、顧客が必要な時に必要なデータを常に入手できるようにすることが可能となっております。
今回はデータ統合・品質の向上シナリオー7選をお送りしました。

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