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SAP® BusinessObjects

公開日 2015年10月9日    最終更新日 2020年3月12日

SAP® BusinessObjects とは

SAP 社が提供するデータ検索、レポート作成、多次元分析(OLAP)などを統合した BI 製品であり、業界トップシェアを誇り世界で最も実績がある BI レポーティング製品です。
SAP Business Objects はユーザーの用途にあわせた様々な分析ツールを持ちライセンスを購入することで利用可能です。

【主な分析ツール群】
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Web Intelligence によるレポート作成

今回は SAP Business Objects のなかでも最もメインとなる分析ツール Web Intelligence によるレポート作成を例にして、本製品の評価を行います。
Web Intelligence は、SAP BEx や BO ユニバース、または csv ファイルなどをデータソースとして取り込み、分析結果をレポートとして作成することが可能です。レポートのデザイン画面は Microsoft Excel に近いビジュアルと設定項目を備えており、ユーザーにとっても直観的に利用可能な機能性と使いやすさを兼ね備えています。

では、実際に操作してみましょう

操作 1 )Web Intelligenceにログオン

Web ブラウザで BO ポータルである「BI ラウンチパッド」にログオンします。

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上部のアプリケーションから「 Web Intelligence 」を選択します。

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操作 2 )レポートの新規作成

レポートの新規作成を選択し、使用するデータを定義したデータソース(今回は「ユニバース」)を選択します。

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操作 3 )レポートを作成・編集

クエリパネル画面左にユニバースが持つ項目が並んでいます。レポートに表示させる項目を選択し、「クエリの実行」を押します。

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レポートのクエリが実行され、取得したデータがレポート結果として画面に表示されます。

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表示されたレポートは、右クリックから「変換」を選択することで必要に応じて表示形式を変更したり、チャートを作成することが可能です。

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操作 4 )レポートを保存

レポートの保存は、お気に入りかパブリックフォルダへ保管できます。
・お気に入りフォルダはユーザー自身用のレポート保管場所であり他ユーザーは参照できないため、ユーザー自身でカスタマイズしたレポートや、作成途中のレポートを保管しておくのに利用します。
・全社で共通のレポートを使用する場合や、部門やユーザー間でレポートを共同使用する場合にはパブリックフォルダにレポートを保管します。
・これらの運用については厳密には、各企業の運用ルールや BI システム構築要件によって変わってきます。
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・その他、レポートを PDF や Microsoft Excel にアウトプットすることはもちろん、日次、月次等指定したレポートの自動更新、レポートを任意のサーバーやメールアドレス宛に自動配信することも可能です。

SAP BusinessObjects の強みとは

SAP BusinessObjects は、ERP パッケージ世界シェア 1 位である SAP 社の製品群の 1 つであることから、SAP ERPSAP BW(Business Warehouse) との親和性も高く、また世界規模での導入実績があることから SAP BusinessObjects を扱える開発者やコンサルタントも多く、他社製品と比べてノウハウや知見が確立されているということが大きな違い/強みと言えます。

【特徴】

  • SAP ERP との高い親和性
  • セルフサービス方式でビジネス情報に直感的にアクセスできる環境
  • 信頼性の高いデータをリアルタイムに活用して、誰もが確かな情報に基づきすみやかに意思決定できる環境
  • 簡素な導入展開により、IT インフラおよびリソースを最適化が可能
  • 企業データ全体を対象として、信頼性、安全性、拡張性に優れたデータウェアハウスを実現
  • 事前設定済みのデータ抽出機能、ビジネスコンテンツ、ビジネス指向のモデリングにより、IT 部門の負担を軽減

SAP BusinessObjects のウイークポイントとは

レポート処理速度(選択条件に沿ったレポートを出力する時間)は、データ数や SAP BusinessObjects での出力時のデータ編集量に依存しますが、他のインメモリ技術を用いたBI製品と比較した場合、遅いと言えます。
また、SAP ERP 製品や SAP® NetWeaver Business Warehouse (SAP BW) などと同様にライセンス費用やそれに付随するコンサルタント費用が比較的高額であるため、導入コストが大きくなるケースが多いという点は SAP BusinessObjects を導入する上での障壁となりえると言えます。

※ SAP 及び SAP ロゴ、SAP BusinesObjects、その他の SAP 製品は、ドイツ及びその他の国における SAP AG の商標または登録商標です。
※ Microsoft、MS、Windows、Windows Server、Windows Vista、Excel、AccessおよびPowerPointは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
※ Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
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