Qlik® Senseは、誰もが簡単にデータを統合し、分析し、表やグラフを作成し、さらにプレゼンテーションを作成することができる、次世代のセルフサービス型データビジュアライゼーションツールです。高度な機能も簡単な操作で使えるため、ITやデータ分析のスキルがなくても、IT部門や分析の専門家に頼ることなくデータを容易に視覚化することが可能です
今回、さらに機能アップし、Qlik® Sense 3.1になりました。
当ブログでは、この新機能を紹介します。
6つの新機能
Qlik Sense 3.1では大きく以下の6つの新機能が追加されました。
1) ドラッグ&ドロップ・カラーリング
2) 地理データ・プロファイリング
3) ピボットテーブル・ローディング
4) スクリプトの強化
5) よりスマートなスマート・ロード
6) ユーザーエクスペリエンスの向上
本記事では、その新機能の内、特にインパクトがある
1)~3)までの新機能をピックアップし取り上げます。
なお、Qlik公式ブログでも解説がありますので、併せてご覧ください。
ドラッグ&ドロップ・カラーリング
チャートの色を数値や分析軸などごとに簡単に色分けできるようになりました。
これにより例えば一般的な棒グラフでは、
分析項目(年月・拠点など)毎の数量(売上など)の2次元的な見方しかできませんが、
さらに“色“で別の情報も付加できるようになりました。
以下、左は製品の分類ごとの色分け、右は売り上げの大きさに応じて色分けされています。
Qlik Senseは他BIツールと比較すると、
1画面に設置できるデータのオブジェクトのスペースが、
少なくなりがちなのでこのように1オブジェクトに立体的な、
情報を盛り込むことための工夫が多くなされているように感じます。
その一方で情報量を増やしすぎると、直観的に理解することが難しくなるので、
無暗に乱用するのは避けた方がよいでしょう。
Qlik Senseは直観的に操作と可視化がコンセプトのBIツールですが、
見る側の立場から直観的かどうかは、作り手にゆだねるので、
適材適所で使うことがポイントとなるでしょう。
地理データ・プロファイリング
取り込んだデータに、地域を表すデータ(国名)があれば、
自動的にQlik DataMarketから地図データを取得し、
地図を描画できるようになりました。
本来、地理データを自身で準備したり、分析したいデータと地理データとの結合を行うことは面倒でした。今回の新機能であれば、ドラッグ&ドロップのみで地図を元にしたグラフが作成できるのは、非常に便利です。
しかし、日本地図の場合、地方や県レベルでの位置情報が取得できませんでした。
このあたりが海外製品の弱みとも言え、使えるように今後に期待をします。
ピボットテーブル・ローディング
Excelのピポッドテーブルを、
QlikSense上でピポッドテーブルを解除し、取り込むことが可能になりました。
(以下、画像はQlik公式ブログから引用)
上のようなピポッドテーブルを取り込むと、
下のような形式に変換し取り込むことが可能になりました。
実際の業務を想定すると、「どうしてもピポッドテーブルを取り込みたい」
という場面がどのくらいあるのか少々疑問なところではあります。
例えばExcelでピポッドテーブルを作る際は、
元になるデータが必要なので、その元のデータを取り込めばいいのではないかと思います。
また、QlikSense 上でピポッドテーブルを解除する処理は結構負荷がかかっていましたので、負荷を考えると可能な限りピポッドテーブル形式は避けてデータを取り込むべきでしょう。
開発者目線では、パフォーマンスや保守性などの観点で
“できる“けど”やらない”という場面もしばしばあるため、
この機能を使う場合は、「必要最小限」にとどめることをお薦めします。
※ Qlik、QlikView、Qlik Sense、NPrinting、QlikTech は、QlikTech International AB の商標または登録商標です。
※ Microsoft、MS、Windows、Windows Server、Windows Vista、Excel、AccessおよびPowerPointは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
※ Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
※ その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
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