QVDファイルとは
QVDファイルとは、QlikViewもしくはQlik Sense独自のファイル形式で保持するテーブルファイルのことです。Microsoft Excelなどの元ファイルと比較してデータサイズが圧縮され、QlikViewもしくはQlik Senseに取り込む際の速度も、取り込むファイル形式によって違いますが、7倍から100倍と非常に高速に取り込むことができます。
そのメリットを活かし、QlikViewに取り込む際、データベースなどを直接参照するのではなく、一度QVDファイル変換したあとに取り込むことで取り込み時間を短縮することが可能となります。
QVDファイルの作成方法
50万件のデータを持つ販売伝票のCSVファイルを今回はQVDファイルに変換してみます。
まず、変換対象のテーブルを読み込むスクリプトを記載します。
このスクリプトの後に【Store [テーブル名] into [保存先のパス][QVDファイル名].qvd(qvd);】と記載します。
以上のように記載した後、リロードを行うだけで指定した場所にQVDファイルが自動的に作成されます。
QVDファイルとCSVファイルとの比較
まず二つのファイルサイズを比較してみます。
上のCSVファイルが元データで、下のQVDファイルが今回作成したものです。
データサイズが三分の一以下になっていることがわかります。
またこの二つのファイルの取り込み時間を比較してみましょう。
まず元データのCSVファイル取り込んでみます。
おおよそ4秒で読み込みました。では、次に作成したQVDファイルを読み込んでみます。
表示では0秒です。QVDファイルでは1秒以内で取り込まれていることがわかります。
今回は、ローカル上にあるCSVファイルで行ったため、QVDファイルにしなくとも比較的早く取り込むことができましたが、外部のデータベースに接続し取り込む際には、より多くの時間がかかることになります。
そのため、中間ファイルとしてのQVDファイルを利用することで処理時間を短縮することが可能となります。
最後に
今回はQVDファイルについてご紹介いたしました。QVDファイルはQlikViewでもQlik Senseでも共通して利用することができますので、普段QlikViewを利用されている
方も、この機会に、QVDファイルを利用してQlik Senseを試してはいかがでしょうか。
※ Qlik、QlikView、Qlik Sense、NPrinting、QlikTech は、QlikTech International AB の商標または登録商標です。
※ その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
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