弊社では、計画データの管理ツールとして、Anaplanの導入・開発支援サービスを行っており本記事では前回の記事に引き続き、現状の計画策定業務の問題点とAnaplanによる解決方法について、さらに詳しく紹介させていただきます。
計画策定・予算管理業務の重要性
計画策定とは、予算管理を行うための元となる予算を策定することをいいます。
対して、予算管理とは、会社における予算と実績を比較することにより、予算から実績がどれほど逸脱しているかを確認し、タイムリーにその時々にあわせ適切な措置をとるための管理業務のことです。計画策定の段階で設定した予算と比較して、実績が伴っていないのであれば、ただちにその原因を分析して、改善する必要があります。
計画策定と予算管理は1セットで会社全体の方針をも左右する重要な業務と言えるでしょう。
そしてこれらの業務の効率化こそがAnaplanの強みとなります。
計画策定・予算管理業務の課題
計画策定や予算管理業務の課題点をまとめます。
組織改編、プロセス変更に弱い
日本企業において、短いスパンでの組織改編やプロセスの変更は珍しいことではありません。
表計算シートでの予算管理を行っていると、そのような大きな変動が起こった際、都度フォーマットを改修する必要があり、通常業務とは別にこの改修作業の負担が大きくのしかかってきます。
アクセス制御が難しい
計画策定業務に限ったことではありませんが、仮に表計算シートでセキュリティに気を配ると、ユーザーがファイルにパスワードをかけるか、情報システム部などの管理者にファイルサーバーでアクセス権限設定をしてもらう形をとらざるを得ません。その結果、ファイル管理が乱雑になったり、アクセス制御管理に気を使う必要が出てきます。
Anaplanでどう解決するのか
ここでは、上記の課題に対して、Anaplanを導入することでどのように解決できるのか、ご紹介いたします。
マスタ管理機能
Anaplanには優れたマスタ管理機能が備わっています。
例えば、実際の業務でも組織の改編は頻繁に起こりうることかと思いますが、
下図のような、同一の予算単位内での組織の追加、廃止、統合等のシンプルな組織改編にはListの定義を変更するだけで解決することができます。
組織の追加
組織の廃止
組織の統合
組織の分割
実際には、これだけで対応できないケースもありますが、それでも表計算ソフトのように予算管理シートのフォーマットを修正し、全入力者に再配布する必要に迫られる場合に比べ、はるかに効率的に対応することができます。
ドキュメントごと、またはセルごとのアクセス管理
Anaplanでは参照するシートへのアクセス権限の制御を容易に行うことができるという点は前回の記事で説明した通りですが、それだけでなくDynamic Cell Accessという機能を使用するとシートに表示するデータ、または書き込みを許可するデータを管理者がその場で柔軟に設定することが可能です。
分析の切り口の組み合わせや個々のセル、または行と列全体の参照、書き込み権限の制御などを高なうことができます。
例えば、特定の期間より前のデータは表示させない、特定の地域の販売製品のみを表示、書き込みを可能にする、等の制御の方法があります。
最後に
「計画策定業務の課題を抱えている」「Anaplan導入に関心がある」企業の皆様、ぜひともAnaplanをご検討ください。
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※Anaplan は、Anaplan Inc. の商標または登録商標です。
メーカーサイト:Anaplan コネクテッド プラニング チャネル
※Excelは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
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