データ活用が進む中で、大量の情報を視覚化する方法は企業において大きな課題となっています。固定帳票のような決まった切り口のみを表示したものなど静的なデータの視覚化がデータ活用の利用用途となりますが、最近のデータビジュアライゼーションツールは、直観的に理解するために、カスタマイズ性及び、切り口を自由に変更してデータを分析できるインタラクティブなダッシュボードを作るための機能が強化されています。
インタラクティブなデータの視覚化は、美しい見た目から実用性までさまざまなメリットがあります。アクセスしやすく、大量のデータを簡単に理解できるビジュアルツールとしてダッシュボードを作成します。このようなパワフルなツールを効果的に使うためには、データを最大限に活用する方法を理解し、実行可能な洞察を引き出すことが大切です。今回、いくつかのTipsと分析手法をご紹介します。これらを取り入れることで、インタラクティブなデータの視覚化をさらにレベルアップさせましょう。
データの視覚化を最大限活用する
インタラクティブなデータの視覚化は、データを理解しやすくするために使用されます。これにより、ユーザーはデータの操作によって、より良い洞察を得ることができます。
上手く設計されたインタラクティブな視覚化は、簡単かつ効率的にデータの探索を促し、新しい視点で情報を表現することで大きな価値をもたらします。
以下の基本的な手法で、最適なデータの視覚化を行うことが可能です。
視覚化の利用目的を考える
ダッシュボードでのデータの視覚化は管理職、エンドユーザー、会計、人事など、特手のユーザーに向けてカスタマイズされています。特定のユーザーのニーズを理解することで、最適な視覚化がどのようなものかを把握することができます。
ストーリーについて考える
データの視覚化は、使用するデータがどのようなデータかによって変わってきます。また、データから読み取れるストーリーも正しい分析をするために大切な要素です。
視覚化はシンプルに
必要なデータだけを簡潔に視覚化し、不要なグラフやテキストなどを取り除くことで、最もパフォーマンスが良いデータの視覚化を行うことができます。
簡単に更新できる視覚化をしましょう
インタラクティブなダッシュボードでは、静的なデータはほとんど表示されません。データの切り替えが簡単にできない視覚化は、使用しているうちに分析ニーズに合わないダッシュボードとなってしまい、だんだん使用されなくなります。
どのような視覚化手法を使用するべきか
ダッシュボードを迅速にアップグレードでき、よりよい洞察をもたらすいくつかの素晴らしいデータ視覚化の例:
- サンキーダイアグラム
データ、オブジェクトの流れを理解、図示するのに優れています。一般的にネットワーク間のWebトラフィック、データフローまたは、エネルギーの流れと消費量を測るために使用されます。 - ツリーリングダイアグラム
ネットワークのノードや、ノード間の階層構造を図示など、どのようにデータがやりとりされているかを視覚的に表現するのに優れています。 - カラプサベルツリー
ある一点を起点に、分岐経路上の判定条件を表示するツールで、反復処理により、予測される結果を出力することができます。 - ヒートマップ
この種類のマップは、地図データを持っている場合にとても役に立ちます。例えば、地図の人口比率を比べる際、地図上の人口が集中している部分(ヒートポイント)や2地点間の比較を動的にハイライトできます。
いつインタラクティブな視覚化に変更するべきか?
インタラクティブな視覚化は、ダッシュボードを見違えさせる伝家の宝刀ではありません。しかし、データ分析に大きな価値を付加できる場合もあります。
インタラクティブな視覚化の使い道の一つに、Webサイトの訪問者の流れを理解するというものがあります。これを効果的に使用することで、Webサイト訪問者の個々の動きを追跡できるようになります。ページの滞在時間、どのページを訪問したのか、人気・不人気のページなどを集計データから分析することができます。IT部門では、インタラクティブな視覚化により、さまざまなネットワーク構成が強調され、構造の改善が可能なデータと領域が表示されます。さらに、ツリーリングダイアグラムは、異なるネットワーク内の関連を視覚化することができます。
決定木はアナリストに、異なる銘柄への投資やリスク決定がもたらす潜在的な結果を示します。他のインタラクティブな視覚化は、迅速なデータの比較と、異なるデータを簡単に探索する包括的なグラフを作成します。
財務ダッシュボードでは、投資額の集計や価値が下がった特定の資産、または異なる資産をよりシンプルに分類することができます。さらに、時間経過とともに投資効果を追跡し、より高度な分析をすることが可能です。
ダイナミックなダッシュボードを作る
インタラクティブな視覚化により、データの関連性が高く、使いやすい、魅力的なダッシュボードを作成できます。これらの要素を追加することでデータに付加価値を与え、ユーザーが興味を持つことで、より良い洞察へ導きます。大切なのは、ビジュアライゼーションツールを有効的に活用することです。これにより、常に変化するビジネスに対応できるようになるでしょう。
この投稿に記載されているすべてのデータは情報提供のみを目的としており、正確ではありません。前もってご了承ください。
本記事は、Sisense社の許諾のもと弊社独自で記事化しました。
https://www.sisense.com/blog/game-interactive-data-visualizations/
※ Sisense は、Sisense Inc の商標または登録商標です。
※ その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
※ 記事の内容は記事公開時点での情報です。閲覧頂いた時点では異なる可能性がございます。
キーワード
注目の記事一覧
- SAP 生成AIアシスタント/コパイロット「Joule(ジュール)」
- データパイプラインと変換ロジックを定義するノーコード/プロコードアプローチ
- 行動を喚起するチャート3選
- データウェアハウスの近代化-QlikとTalendの活用
- AIリテラシー、データリテラシーの新しい波
月別記事一覧
- 2024年10月 (1)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (2)
- 2024年6月 (1)
- 2024年4月 (1)
- 2024年2月 (1)
- 2024年1月 (1)
- 2023年9月 (1)
- 2023年8月 (2)
- 2023年7月 (1)
- 2023年6月 (1)
- 2023年5月 (2)