GRANVALLEY

ブログBlog

セルフサービス型分析によるデジタル・トランスフォーメーションへの影響

公開日 2018年11月26日    最終更新日 2020年3月12日

「デジタル・トランスフォーメーション」という言葉は、効率さを促進するために既存の技術に代わるデジタル技術の活用という意味で、何十年も前に造りだされました。技術革新が進み、eCommerceを利用した購入、宅配アプリを通じての食べ物の注文、また、IoTによる運動結果を分析するためのアクティブトラッカーの使用など、多くのシステムがデジタル化されました。企業においても、同様の変化が見受けられます。印刷媒体による広告の代わりに、ソーシャルメディアを通じた宣伝、人の代わりにカスタマーサービスのためのチャットボットの利用、さらに、以前の行動履歴に基づいたオプションを顧客に提示することなどです。このように「デジタル・トランスフォーメーション」とは単に技術を導入するだけでなく、その技術を使用して生まれるサービスであり、利用するにはすべてのプロセスに対して気を配るべきものです。

企業がデジタル・トランスフォーメーションの成果を拡大するために行っている主要な方法が、セルフサービス型分析です。セルフサービス型分析は、シンプルなインターフェースで、ビジネスマンがIT技術者のように、簡単にクエリを使用し知見を得ることを可能とします。もしも世界中のすべてのプロセスがさらにデジタル化され、多くの人が分析を利用する能力が広まれば、「デジタル・トランスフォーメーション」の大きな波となるでしょう。

ビジネスユーザーと顧客のための「デジタル・トランスフォーメーション」

「デジタル・トランスフォーメーション」は、企業の一部のみ、またはエンドユーザーを含まない場合は、広範囲に影響を与えるものではありません。セルフサービス型分析は、BI技術の使用を企業や顧客に対しても広めることによって、「デジタル・トランスフォーメーション」を推進します。しかし、分析基盤が複雑で、専門的な技術知識が必要になった場合は、とても困難なものになります。そこで、個々人が自らの仕事の責任や生活状況の違いを把握するために分析力を得ることで、アナリストの重要性とメリットを理解できるようになります。

例えば、全世界に多くのフランチャイズ店がある携帯電話会社と、その本社について考えてみましょう。今では、本社がそのフランチャイズ店で使用されている分析プラットフォームを採用し、それぞれの支店での関連する詳細な分析情報にアクセスできるとします。ある支店は、本社からの報告を何か月も待ったりする必要はなく、技術支援を求める代わりに、その報告に最も関連する情報を提供することもできます。今では、携帯電話会社の全社員が、その重要なデータにアクセスでき、本社とフランチャイズ店での情報の共有方法を完全にデジタル化しています。

セルフサービス型分析は、エンドユーザーに対しても重要な役割を果たします。あなたが携帯電話会社の顧客であり、間違った明細を受け取ったとしましょう。携帯電話会社があなたのデータにアクセスするための見やすいインターフェースが無い場合、その明細のどこがおかしいか把握するために、多くの時間が必要となり、顧客満足度は下がります。使いやすいインターフェースであれば、問い合わせ者の個人情報のページにアクセスするだけで、接続料金が高いことや、データ料金が誤っているかなどが簡単に確認できます。

話は変わり、ビジネスプロセスを合理化するために、顧客とデータを共有し、管理を任せることは、IoTの世界を変えるでしょう。IoTを利用して患者の心拍数を測るメリットを考えてみてください。シンプルな機械とインターフェースにより、患者自身が心拍数を確認できたり、警告を自動的に出す値を設定できたり、以前の状態や心拍のパターンを比較し、分析することができるようになります。さらに、通院を減らしつつも、患者の心拍に最も影響あるものが何か把握することができることで、対策を早めに取ることもできるようになります。

パーソナルヘルスに対するセルフサービス型分析を利用することは、患者が直接、情報を把握することができ、生活管理が行いやすくなるメリットをもたらします。

透明性とセルフサービス型分析の共有

顧客は情報を知らない状態にされることを望みません。セルフサービス型分析を顧客基盤に提供する企業は、透明性を通じて信頼性が高まります。同様に、患者が自身の健康管理と治療に積極的に関わることを可能にすることで、患者側のよりよい理解と治療への参加につながります。

しかし、透明性にはセキュリティ上の問題があります。顧客が自身のデータを持つことはよいことですが、どの情報が集められ、誰と共有されているのかといった疑問が生まれます。セルフサービス型分析の長所の一つは、顧客データを第三者に売却することなく収益化できることです。データのセキュリティは、外部にデータを見られたり売却されたりするといった懸念を減らすために、システムレベル、オブジェクトレベル、データレベルで保証されます。しかし、顧客の懸念を減らすために、デジタトランスフォーメーションの一環として、セルフサービス型分析を提供する企業は、常に詳細なデータ収集ポリシーを明示しておかなければなりません。

デジタル・トランスフォーメーションの増加

当初から、ビジネスの目標の1つは、手順をより効率化し、ROIを向上させる新しい方法を見つけることです。これには、コストの削減、顧客との相互反作用の反応、作業時間と報告時間の効率化などが含まれます。そして、これらすべてはセルフサービス型分析を通じて実行されます。非IT技術者が使用できるシンプルなセルフサービス型分析は、効率化や利益率の拡大を手助け、ビジネスにおける多くのプロセスのデジタル化を促進します。

 

この投稿に記載されているすべてのデータは情報提供のみを目的としており、正確ではありません。前もってご了承ください。
本記事は、Sisense社の許諾のもと弊社独自で記事化しました。
https://www.sisense.com/blog/self-service-analytics-drives-digital-transformation/

Sisense は、Sisense Inc の商標または登録商標です。
※ その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
※ 記事の内容は記事公開時点での情報です。閲覧頂いた時点では異なる可能性がございます。