Section Accessとは
Section Accessを実装することで、QVWファイルの閲覧ユーザーの制御を行うことができます。そのため無許可のアクセスからデータの保護や、権限のあるユーザーの閲覧を制御したい場合に役に立ちます。今回は最も簡単なSection Accessの実装方法についてご紹介します。
Section Accessの実装方法
Section Accessは隠しスクリプト内に記載をした方が、セキュリティはより確実になります。隠しスクリプトは「ロードスクリプトの編集」→「ファイル」→「隠しロードスクリプトの作成」から設定できます。
次に「ロードスクリプトの編集」→「挿入」→「セクションアクセス」→「インラインロード」からSection Accessの設定を行います。
今回はACCESSとUSERIDを選択します。紹介できない使用項目に関しては
https://help.qlik.com/ja-JP/qlikview/12.0/Subsystems/Client/Content/Security.htm
を参照してください。
ACCESSには「ADMIN」と「USER」の二種類を選択することができます。ADMIN権限を持つユーザーはドキュメント内の全ての変更をすることができます
ADMIN権限1つとUSER権限2つに対して、USERIDをそれぞれ「ADMIN、U1、U2」と与えます。そのために次のようにインラインデータウィザードを記入します。
「OK」を選択するとロードスクリプトに以下のように書き込まれます。
またテキストオブジェクトにテキストに「=QVUser()」と入力して作成して作成すると、現在使用しているUSERIDが確認できます。
もう一度作成したQVWファイルを立ち上げると、以下のようなユーザーIDを聞かれる画面がでてくるので、「ADMIN」もしくは「U1」、「U2」を入力します。
開いたユーザーIDがテキストオブジェクト内に表示されます。
これでアクセス制御を行うことができました。
次にセキュリティタブからUSER権限を持つユーザーに対して実行できるアクションの範囲を定義します。ADMIN権限をもつユーザーから「ドキュメントプロパティ」→「セキュリティ」を行います。
例えば、「セキュリティを管理者権限で上書きする」のみを選択するとADMIN権限をもつユーザーに対してはロードスクリプトの編集等のコマンドが行えますが、USER権限をもつユーザーに対しては行えません。
その他にもユーザーごとに項目を制限する方法としてOMITがあります。
例えば以下は「U1」のUSERIDを持つユーザーに対して、項目「Product」に対して制限をかけるSection Accessです。
上のように記載すると、ADMIN権限をもつユーザーとUSER権限をもつユーザーで以下のような違いが現れます。
以上のようにしてユーザーごとに項目を制御することができます。
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