大自然が生み出す予測不可能な気象条件、複雑な地形を攻略しなければ完走できない。競技者とチームのスキルの両方が試されるアジアでもっとも過酷なクロスカントリーラリー
ラリーは公道を走るモータースポーツ
ラリーとサーキットレースの違い
ラリー競技は、他の自動車レースと異なり、ドライバーとコドライバーの二人一組で行う競技。コドライバーは、ナビゲータとして事前に用意されたコマ図を読み解きながらドライバーに指示。ドライバーはその指示によってコース取りを決めながら走行しします。そのため、ラリーは、いかに早く、正確に走ることができるかを競う競技ともいえます。事前にレイアウトされたサーキットで、最も速く、周回を重ねて勝敗を決める自動車レースとの大きな違いがここになります。
コドライバーはコースのナビゲータ
ラリーのコースは、一般道が基本です。交差点やY路地、アスファルト路やダート路などがコースに含まれているため、距離、方向、目印が書かれたコマ図をもとに、コドライバーを短時間の中でコースを探し指示を出します。その意味では、コドライバーの的確な指示、それを正確に操作するドライバーの技量が勝敗の鍵を握ります。
この点が、事前にレイアウトされたサーキットで競技をする自動車レースとの大きな違いです。
アジアの自然と闘う過酷なラリー。それがアジアクロスカントリーラリー
アジアクロスカントリーラリーとは
アジアクロスカントリーラリー(英名/Asia Cross Country Rally、総称/アジアンラリー/AXCR)は、アジア各国を基点に東南アジア特有の大自然の中を、毎年8月に約1週間、総走行距離 2,000km 前後で競われる過酷なクロスカントリーラリーです。
AXCRは現在、アジア最大のクロスカントリーラリーイベントであり、山岳地帯、ジャングル、沼地、ビーチサイド、渡河、砂漠、プランテーション、舗装路からサーキットまでもがコースとなります。そのため、大自然が生み出す多くの予測不可能な気象条件や、複雑な地形を走るため、競技者とチームのスキルの両方が試されます。
新型コロナウイルスの影響により 2020 年と 2021 年は中止となりました。今年開催されるアジアクロスカントリーラリー2022(通称:AXCR2022)は、8月から11月 21 日 (月) から26日 (土)に延期され、タイ東北部のブリラムからカンボジア北西部の世界遺産であるアンコールワットの2国を舞台として開催されます。
2019年 AXCR ハイライト動画
グランバレイ若手社員がコドライバーとして挑戦する
今回、AXCR2022に挑戦するのは、弊社営業企画部所属の「中辻圭祐」です。
参加のきっかけは、毎年参戦をしているSRS-OSAKA Welport Rally Teamのオーナー兼ドライバーの飯島祐一選手は、弊社代表の大谷と長年親交があり、今夏の夜、大谷と中辻が飯島選手と会食をしました。飯島選手からコドライバーを探しているとの話を聞いた直後、「私がコドライバーとして挑戦したい」と中辻自信で手を挙げました。中辻は、グランバレイレーシングアナリティックスのメンバーの一人であり、サーキット場には何度も足を運び、サーキット走行の経験がありますが、ラリーは未経験者。ここから彼自身におけるラリー挑戦が始まります。
中辻圭祐のプロフィール
1995年生まれ。2019年1月、グランバレイ株式会社に入社。営業担当として多くのクライアントにデータ活用のコンサルテーションサービスを提案。データドリブン経営の実現にむけて支援してきました。今回、グランバレイレーシングアナリティックスのメンバーとして、ラリー未経験者ではあるがAXCR2022のコドライバーとして初挑戦する。
アジアクロスカントリーラリー2022開催概要
AXCR2022 MAP&Schedule
11月21日(月) LEG-0 スタートセレモニー
11月22日(火) LEG-1 ブリラム→ブリラム
11月23日(水) LEG-2 ブリラム→ブリラム
11月24日(木) LEG-3 ブリラム→ブリラム
11月25日(金) LEG-4 ブリラム→タイ/カンボジア国境→シェムリアップ
11月26日(土) LEG-5 シェムリアップ→シェムリアップ/フィニッシュセレモニー
参加チーム
チーム名:SRS-OSAKA Welport Rally Team
カーナンバー:#120
ドライバー:IIJIMA Yuichi
コドライバー:NAKATSUJI Keisuke / HIGASHINO Masanobu
車両:TOYOTA Land Cruiser 300 GR-S
アジアクロスカントリーラリー2022 チームリザルト
LEG0
11月21日(月) LEG-0 スタートセレモニー
LEG 0 結果: 24位/31台出走
現地レポート:
4輪部門はいすゞ、三菱自動車、トヨタのワークス勢がひしめく熾烈な戦いの中、#120 SRS-Osaka Welport Rally Team は、昨年モデルチェンジしたばかりの新型ランドクルーザー300をいち早くラリー車に改造し参戦。その戦闘力は未知数の中、世界のランドクルーザーが大自然のラフロードを走る姿に現地では注目の的となっている。
午後からはラリーのHQ(ヘッドクォーター)からほど近いエリアで、ターマック(舗装路)を封鎖してタイムを競うスーパーSS 1 が行われました。3kmという短い距離ながら、その結果によって翌日のスペシャルステージの出走順が決まる重要な戦いのため、すべての選手、真剣な表情で臨む。#120 SRS-Osaka Welport Rally Team は、24位と後塵を拝するポジションになったが、これからが本番。最終日に辿り着くアンコールワットまで1700kmの完走を目指し、チームは今一丸となって挑戦している。
LEG1
11月22日(火) LEG-1 ブリラム→ブリラム
結果: 20位/30台出走
現地レポート:
競技初日に設定されたのは、SS(競技区間)が約200km、リエゾン(移動区間)が約230km、総走行距離が430kmという今大会最長の戦いが始まった。今大会は乾期に行われる初の大会ということで、路面状況が例年と大きく変わってくることが事前に予想されていた。実際に走り始めると車両にも人にもとてもハードであり、忍耐が求められるコースとなった。
LEG2
11月23日(水) LEG-2 ブリラム→ブリラム
結果: 20位/31台出走
現地レポート:
SS3スタート地点に立つ頃には雨が降り始めていた。11月は乾季と言いながら、タイ(それにカンボジアも)は例年にない降水量により道路への被害も発生している。「濡れた路面は滑る」が、タイの赤土はもともと滑るとのこと。乾いた砂はタイヤを取られ、また岩肌はいつでも硬く、ドライバーは常にタイヤのグリップに注意をはらう必要がある。23日で前半戦は終了。チームは明日からの後半戦に準備を整えている。
LEG3
11月24日(木) LEG-3 ブリラム→ブリラム
結果: 15位/31台出走
LEG4
11月25日(金) LEG-4 ブリラム→タイ/カンボジア国境→シェムリアップ
結果: 15位/31台出走
LEG5
11月26日(土) LEG-5 シェムリアップ→シェムリアップ/フィニッシュセレモニー
結果: 18位/31台出走
TEAM Award 受賞