2015 年 12 月 に QlikView® 製品ラインの最新バージョンとなる、QlikView 12がリリースされました。 すでに Qlik Sense に搭載されている独自データインデックスエンジン「QIX エンジン」を QlikView 12 でも採用したことで、パフォーマンスの向上と Qlik Sense とのデータモデル共有が可能となったことをはじめ、新機能の追加や既存機能向上により、さらにハイレベルな BI 製品へと仕上がっています。

これまであまり実用的でなかったユーザーヘルプの内容も大幅に改訂され、より正確で丁寧な日本語ヘルプを参照することが可能となっています。

主な新機能及び変更点

QlikView 12 の主な追加・変更点は以下の通りです。

QIXエンジン搭載

Qlik Sense に採用されている第 2 世代QIXエンジンを新たに搭載。パフォーマンスの向上と Qlik Sense との互換性を兼ね備えたことで、より高速でスムーズなデータ分析を行うことが可能になりました。

もちろん QlikView の過去バージョンをお使いのユーザも QlikVew 12 へアップグレードすることができます。

セキュリティ強化

多くの企業や政府組織、軍事組織が求める必要最高水準のセキュリティ要件を満たすために、暗号化と暗号化処理の強化が行われました。また、XML 構文解析も改善された点や、セキュリティに関するベストプラクティスと暗号化のスタンダードを踏まえた対応も強化されています。

モバイル向け操作機能改善

タブレットやモバイルデバイスのタッチ操作性が向上し、チャートの作成、データ探索、各種設定変更、レポート Excel出力などが制限なく利用可能になりました。

クラスタリング性能向上

クラスタ構成の効率化に伴い、クラスタリング性能が向上。特に複数ユーザの同時アクセス時のパフォーマンスや拡張性が強化されています。

RESTful API コネクタの提供

多くのWebサービスで標準的に使用される設計モデル REST に対応する API コネクタが提供されました。Web サービスの情報をはじめソーシャルメディアサイト（Twitter、Facebook、LinkedIn）や CMSシステム（Alfresco、Documentum、Adobe）などのオンラインサービスと接続して、ダイレクトにデータを取得して分析に使用することができます。

QlikView 12を導入後、RESTful APIコネクタをインストールすることで利用可能です。

Qlik DataMarketへのアクセス

Qlik Sense では既に導入されていた、コネクタを利用した Qlik DataMarket へのアクセスが QlikView 12 においても利用可能になりました。下記のカテゴリごとの様々なデータを選択しQlikView 12で使用することで、分析軸の追加やデータの説得力の補強を経てより深い洞察を得られます。

• Business:  産業別、国別、地域別などの企業や事業データ
• Demographics:  北米、ヨーロッパなど様々な地域の詳細な人口データ
• Weather:  世界中の主要都市の現在と過去の気象状況
• Currency:  毎日更新される主要通貨の為替レート
• Society:  賃金、失業、貧困などの主要な社会経済のデータ
• Economy:  GDP、物価、教育、環境といった経済的な指標となるデータ

データは無料で使用することができますが、一部の有料データや特定のパッケージでは料金を支払うことで使用可能となります。

QlikView 12 を導入後、DataMarket コネクタをインストールすることで利用可能です。

【動画】QlikView 12 – What’s New Presentation

次回は、QlikView® 12 の新機能の導入方法や効果をご紹介いたします。

最新の QlikView を個人向けにご利用頂けます。以下よりダウンロードしてみてください。
QlikView Personal Edition 無料ダウンロード

グランバレイでは引き続き QlikView 12 の製品検証や他BIツールとの比較をおこない、内容を公開していくことで、最適な BI ツールを用いた課題解決をお客様へご提供いたします。より詳細についてはお問い合わせください。

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